都営新宿線の10両化はどうなるのか
今現在、10-300形のみが走っている都営新宿線。少し前に東京都交通局から2022年度に都営新宿線の10両化をすると発表がありました。
現在新宿線に所属する車両は、10両編成が20本200両、8両編成が8本64両となっています。
この発表から8両編成の今後は二つの選択肢になりました。一つ目は全車置き換え、二つ目は組み替えによる10両編成化です。ですが一つ目の全車置き換えは非現実てきた部分があります。それは製造されてからまだ16年しか経っていないことです。減価償却期間は13年でやろうと思えば廃車にしても問題ないのですが、東京都の予算はコロナ関連に多く使っているのでほとんど無いに等しい状態になっていると、聞いたことがあります。なので、まだ使おうと思えば使える車両を廃車にして新車をバンバン作るよりかは既存車を組み換え、新車の製造を最低限にとどめた方が現実的なのです。
なので、今回の10両化では全車廃車より組み換えが正しいのではないかと思います。
ですが実際に8両編成を組み替えて10両編成にすることは可能なのでしょうか。正直に言ってしまうと、できると自分は思っています。
ではまず今現在の10両と8両の組成を見てみましょう
10両
Tc-M1-M2-T+M1-M1+T-M1-M2-Tc
8両
Tc-M1-M2-M1+T-M1-M2-Tc
現状ではこうなっています。
ここから分かる事としては8両編成にM1とTを加えると10両編成になる事です。なので既存の車両のM2を電装解除してT化することにより、10両編成と同じような組成になる事が出来ます。ここで文章では図りずらいと思うのでさっきの組成を左から順に1-10と1-8の番後を付けるとして実際に組み替えてみましょう。
元組成
A 1-2-3-4+5-6-7-8
B 1-2-3-4+5-6-7-8
C 1-2-3-4+5-6-7-8
D 1-2-3-4+5-6-7-8
ここからまずAの組成をT(M2)-M1の順番になるものは組み合わせたまま分解します
A 1 2 3-4 5-6 7 8
そしてここからユニットごとにまとめます
A 1 7-8 3-4 5-6
ここから5-6ペア以外はM-Mユニットになってしまうので、7と3の電装解除を行います。
そうすると、T-M1のペアが三つできるので、これをBからDの編成に組み込むと、
B 1-2-3-4+7-8+5-6-7-8
C 1-2-3-4+3-4+5-6-7-8
D 1-2-3-4+5-6+5-6-7-8
このようになり、8両編成4本が10両編成3本になる仕組みです。これをTcなどで表すと、
Tc-M1-M2-M1+T-M1+T-M1-M2-Tc
となり他の編成とも同じ6M4T編成にもなります。
この組み換えを実際の10-300形に当てはめると、2本が犠牲になり6本の10両編成が組成されます。ここから分かる事としては、10-300形は後2編成作られるということです。
そして2021年7月31日現在、総合車両製作所内にて10-650Fの製造が確認されています。今後どうなるかは正直な所内部と繋がっているわけでもないのでわかりません。自分の意見も参考程度に見といてください。
ではまた~
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